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We have too many high sounding words, and too few actions that correspond with them.                             Abigail Adams
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全部ネタバレ。
以下[Read more]から

何で足立はペルソナが使えたか。

彼が特捜隊の仲間と同じプロセスを辿ってペルソナを得たというのは考え辛い。

 ペルソナの用途が『攻撃』であるのはフロイト言うところのイドの攻勢衝動で、イド=ペルソナ・シャドウというのは見れば解るけどそれに対応する他の二つをどうするか。
 で、
・超自我=倫理観や常識、ルール。内心の欲望であるイドの対極に位置し、シャドウの自分を抑圧する。
・自我=人格。説明が難しいが,実際に表に出ている自分自身というのが良いか、或いは自分が意識している範囲内での自分自身(イドや超自我は識閾下に当たる)。
とおいてみる。

       
  超 →→→→→→ 自 →→→→→→ イ
  自 ←←←←←← 我 ←←←←←← ド
  我 →→→→→→→→→→→→→→→↑



 常人の場合超自我はイドよりも強いわけで、当然ながらイドは抑圧される。これ自体は自然な事である。
 問題はイド=悪、超自我=善という図式は成立し得ない(イドの存在は普遍であり、悪ではない)が、社会的立場、或いは個人の価値観はその図式を成立させうるという点。欲望の存在は肯定されても、その種類によってはそれが各々の倫理観(=超自我)に沿うものではなく、自我がそれを『醜悪』、ひいては『悪』と看做すのは十分考えられる。
 結果、人間の奥底の抑圧されてきた精神(=イド)がシャドウとなって無節操に出現するテレビの中で本人=自我の前に現れる。それが精神の『防衛機制』(抑圧に該当)に対する最終手段的な反乱に当たる。
 超自我とイドは立場としては本来対等であり、両者の中間の存在である自我が超自我に従って『こんな自分(=イド・シャドウ)があってはならない』というのは、明らかに立場が偏っている。
 ペルソナ使いの資格とは、その崩れたバランスの超自我とイドを見つめ直すことで、その中心である自我の調和を獲得した人間ではないだろうか。
 だから彼等は、本質が欲望の固まりでありシャドウの様に無節操になってしまうイドをペルソナとして自在に操り、同時に倫理観や常識(=超自我)というルールで抑圧してきた直視したくないイド寄りの自分を、自我の領域でどうにか解決を図って行こうという姿勢にもなる。
 だから何の悩みもなさそうな番長にはシャドウが出てこない上、端からペルソナ使いとしての資格を得た。

 そもそも足立の場合は、どう考えても超自我よりイドの方が肥大化している。
 彼の普段の理性的振る舞いも、根源は周りを欺くことで見下そうという彼の欲望=イドだ。
 自己の人格の調和を持っていたとも思えないあの三下がペルソナを使えたのは、テレビの中で更にイドが肥大化して完全に超自我が吹っ飛び自我がイドに取り込まれ、結果的に精神が『調和』したのが理由ではないのか(だから彼のペルソナはシャドウのような印象も受ける。ペルソナもシャドウもごったの状態だから当然)。

 だからその状態で番長達に敗北した彼は自身の全てであるイドをも否定され、完全に『空っぽ』になった。残ったのは『現実をシャドウで満たす』という願望の形骸。
 故に足立透を器としたアメノサギリはクマのシャドウのような中途半端な干渉による顕現ではなく、馬鹿でかい眼球という完全な形で現れたのではないか。



こういうのは頭使うのが愉しいのであって。実際どうなのかは知らない。
公式とかには載ってないのかな?
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